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​すーみんが着目する課題とアプローチ

1.課題:ひとり親世帯の貧困

ふたり親の父なみにフルタイムで就労するも、収入面では厳しい状況になると言え、ワーキングプア的な状況が示唆的です

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ひとり親の貧困率は44.5%[1]とふたり親世帯の8.6%[1]を上回る水準で、経済的に厳しい。就労収入の中央値で母子世帯は250万円とふたり親の父(同650万円)と倍以上差がある一方で、就労時間の側面見ると、母子世帯は中央値週45時間とふたり親の父(同45時間)と変わらない水準です[2]

Ⅱ.アプローチ

「キャリアチェンジを通じた貧困脱却」の観点から見たひとり親の貧困の取組みの現状とすーみんの支援領域

前述の課題へのアプローチ方法の一つは、「より時給上昇を通じた収入増/時間創出」となろう。この観点では、専門学校の通学によって看護師等の専門資格を取得し転職を行うという手段があり、行政では①、②の援助がある。しかし、(A)~(E)の課題は残るとすーみんでは考えております。

これらの解決には、生活/子育ての支援や、通学期の生活費をサポートする給付型の奨学金、受験期の勉強サポートや 中卒者への受験資格取得に向けた積極的な支援が必要だと考えており、当法人では(A)~(C)の課題の解決策となるべく学習支援を実施しております。

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Ⅲ.私たち達の活動内容と実績

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NPO法人すーみんでは、学習支援事業「すーみんの学び舎」を主な活動として実施してます。これは、ひとり親世帯の親御さん向け無料学習支援事業です。大学生や教育に関心のある社会人がボランティアで実施してます!週1回2時間程度で、オンラインでマンツーマン指導で実施します。

学習支援の特徴は以下3点です。

①一人一人に合わせたカリキュラム策定

まず個別カウンセリングを行い、それぞれの状況に合わせたカリキュラムを策定しております。また、月次でボランティア同士で利用者の状況について議論し、支援上の課題に対して打ち手を考えています。

 

②勉強仲間のような関係

孤高奮闘する利用者の方が少しでも気が楽になる居場所の役割も果たしています。

 

③勉強癖がつく

週1もしくは隔週での学習支援ですので

 

定期的に勉強しないといけない環境になります。したがって自然と勉強をするようになります。

実績としては、2018年から2023年までで延べ70件の支援を実施。主に、准看護専門学校や、看護専門学校への入学支援対策や、高卒認定試験の受験対策、その他通学中の通信学校の勉強フォローなどを実施しました!実質目標達率も75%を超えており、ひとり親の親御さんの「なりたい」を高い割合で達成することを後押しできています!

Ⅳ.利用者の声

20代
高卒認定試験合格

「准看護学校に合格後、学校に通いながら高卒認定試験の受験にチャレンジしました!学校の勉強・実習で忙しい中、自分一人では勉強する余裕がなかったのですが、すーみんさんが宿題を定期的に出してくれるため、勉強を続けられました。分からない所や歴史などの勉強のコツも紹介し、一緒に勉強しれくれたのも嬉しかったです!あと、家族に子どもを見守ってもらうときも、「すーみんで勉強する」と言えるので、頼みやすかったのもよかったです。」

40代 
正看護学校合格

「正看護学校の受験にチャレンジしました!すーみんさんがなかったら合格できなかったかなと思います。参考書を買っても分からない所を自分で探して理解していくのはとても難しく、教えてもらえる支援があって本当に助かりました。国語の課題は大変でしたが、答え合わせだけではなく、解説もしっかりしてくれる所が良かったです。また、数学についてはもともと苦手意識もあったのですが、楽しく勉強できるように支援してくれたのも助かりました。一時期不合格が連続してた時は、さすがにメンタルがズタボロになっちゃいましたけど、自分で不合格通知を見えるところに貼ったりしてやる気を出すなど、自分でも工夫しながら、すーみんのボランティアさんから心構えのアドバイスも得られたのはっても心強かったです!」

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